ITパスポート試験(iパス)は、社会人・学生問わず「ITの基礎知識」を証明できる国家資格として人気が高まっています。
特に最近では、文系の方や未経験者でも独学で合格できると注目されています。
実際に私も文系でしかも未経験でしたが、独学で合格することができました。

しかし、いざ勉強を始めようと思っても「どの参考書を選べばいいの?」「初心者でも理解できる本は?」と迷う方が多いのではないでしょうか。
この記事では、2025年最新の出題傾向をふまえ、ITパスポート試験におすすめの参考書7冊を厳選して紹介します。
独学で合格を目指す方にも分かりやすいように、特徴や活用法も丁寧に解説していきます。
ITパスポートとは?どんな試験?

ITパスポート試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施している国家資格です。
ITに関する基礎的な知識を問う試験であり、対象は社会人・学生・IT未経験者など幅広い層に及びます。
ITパスポートの基本情報
- 試験区分:情報処理技術者試験のエントリー資格
- 実施方法:CBT(パソコン受験)方式
- 出題数:100問(全問4択)
- 試験時間:120分
- 合格ライン:総合点600点以上(1000点満点)且つ各科目で300点以上
出題範囲は、ITだけでなく「経営・会計」「法律」「情報セキュリティ」「ネットワーク」など多岐にわたります。
そのため、参考書選びは「どれだけ体系的に理解できるか」が合否の分かれ目になります。
参考書を選ぶ3つのポイント

ITパスポートの参考書は数多く出版されていますが、すべてが自分に合うわけではありません。
特に独学の方は、以下の3つのポイントを押さえて選びましょう。
① 図解やイラストが多く、初心者にも理解しやすい
IT用語は難解なものが多いため、文章ばかりの本は挫折の原因になります。
図解・イラストが豊富な参考書を選ぶと、スムーズに理解が進みます。
② 出題傾向に合わせて最新情報が掲載されている
IT分野は毎年変化が激しいため、古い版の本では新しい問題に対応できない場合があります。
最新版(2025年度対応)の書籍を選ぶことが大切です。
③ 過去問・模擬問題が充実している
ITパスポートは「知識を覚える試験」ではなく、「理解して応用する試験」です。
そのため、実践問題・過去問演習が豊富な本を選びましょう。
【2025年版】ITパスポートおすすめ参考書7選
1. いちばんやさしいITパスポート 絶対合格テキスト&過去問題集(TAC出版)
初心者人気No.1。図やイラストが多く、まったくの未経験者でも読みやすい構成です。
「読むだけで理解できる」をコンセプトにしており、初学者の最初の一冊に最適です。
私も最初にITパスポート試験を受ける時に手に取りました。
文章中に「◯◯◯◯◯」と言う用語が出てきたら「□□□□□」のこと、と言ったように、問題分を解くうえでのキーワードも例示しながら解説してくれるため、このテキストを読むだけで内容の理解に加えて、試験問題対策もできます。
過去問を解いたあとで読み返すと、さらに良いテキストであることが、よくわかります。
2. ITパスポート 試験によく出る問題集(翔泳社)
問題演習を中心に勉強したい人向けの一冊。
過去10回分の出題傾向を徹底分析しており、短期間で得点アップを狙えます。
3. 令和版 かんたん合格 ITパスポート教本(インプレス)
カラー図解が多く、特に文系の人におすすめ。
各章末に確認テストがあり、自然と知識を定着させられます。
インプレス社の公式サイトでは、スマホ学習用のPDFも無料ダウンロード可能です。
4. キタミ式イラストIT塾 ITパスポート(技術評論社)
イラストによる解説で定評のあるシリーズ。
「教科書を読むのが苦手」という方でも、マンガ感覚でスラスラ読めます。
ITパスポート試験に合格することだけに主眼を置いたものではなく、ITに関する知識をキチンと習得させることを目的に作られているため、基礎をしっかり理解したい初心者に特におすすめ。
このテキストを読むだけでITパスポート試験を合格するのは難しいかなと思いますが、ITパスポート試験を受けない人でも、このキタミ式を読めばIT関連に詳しくなれるので、資格取得を目指していない人も、IT関連について体系的に学びたい人には、おすすめのテキストです。
5. ITパスポート最速合格テキスト&過去問題集(成美堂出版)
短期間で合格したい人向けのスピード重視本。
要点がコンパクトにまとまっており、時間がない社会人にも人気です。
6. よくわかるITパスポート(富士通エフ・オー・エム)
企業研修でも採用されるほど信頼度が高いテキスト。
各分野をバランスよくカバーしており、理解重視で学びたい方に向いています。
7. スッキリわかる ITパスポート(インプレス)
シリーズ累計200万部突破の定番書。
「スッキリ」シリーズならではのテンポの良さで、独学でも飽きずに勉強できます。
別冊の問題集付きでコスパも抜群です。
参考書を使った効果的な勉強法

参考書を買っても、「どう使えばいいか分からない」と悩む方も多いですよね。
ここでは、最短で合格するための勉強法を紹介します。
① まずは1冊を完璧に読み込む
複数の参考書に手を出すより、1冊を何度も繰り返す方が効果的です。
「理解→復習→確認テスト」を3サイクル繰り返すのが理想です。
しかし、1冊の参考書だけで大丈夫かな?と不安になりますよね。私も不安になってしまい、別の参考書に手を出してしまうタイプです。
そういう方は参考書を3冊読むことをおすすめします。3冊読むと、同じ用語でも三者三様の表現方法で説明してくれるので、自分に合った参考書を見つけることができます。
② 過去問演習で出題傾向をつかむ
本試験では過去問からの類似問題が多く出ます。
IPA公式サイトに掲載されている過去問も活用し、本番形式の問題に慣れることが重要です。
紙で印刷して過去問を解くこともできすますが、最低でも一回はCBT方式で本番同様にパソコン画面で解いてみることをおすすめします。
CBT方式のテストも同じくIPA公式サイトでダウンロードすることができます。
③ スキマ時間はアプリで復習
通勤・通学時間には、スマホアプリを活用すると効率的です。
おすすめは「いちばんやさしいITパスポート」。
無料で全問演習でき、復習にも最適です。
正答率や合格率も算定してくれます。
より詳しく勉強法を知りたい方は、下記のページで詳しくご紹介しているので、そちらを御覧ください。

独学で合格するためのスケジュール例

学習期間は個人差がありますが、平均的な目安は次の通りです。
- IT未経験者:2〜3か月(1日1時間ペース)
- 文系社会人:1〜2か月
- IT経験者:2〜3週間
ちなみに私は文系社会人に該当し、目安通り41日間の勉強で合格することができました。

学習スケジュール例(2か月プラン)
| 期間 | 学習内容 |
|---|---|
| 1〜2週目 | 参考書を1冊通読し、IT用語を理解 |
| 3〜5週目 | 章末問題+過去問に取り組む |
| 6〜7週目 | 苦手分野を復習・アプリで演習 |
| 8週目 | 模擬試験を2〜3回実施して仕上げ |
まとめ:最適な参考書で最短合格を目指そう

ITパスポート試験は、正しい参考書を選び、効率的に学習すれば、誰でも合格を目指せる国家資格です。
今回紹介した7冊はいずれも評価が高く、2025年の最新傾向にも対応しています。
まずは自分に合った1冊を選び、繰り返し読み込むことから始めてみましょう。
資格取得はゴールではなく、キャリアアップの第一歩です。
ITパスポートをきっかけに、応用情報技術者試験など、さらなるステップアップを目指すことも可能です。

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