認知症と老化による物忘れの最大の違いは自覚があるかどうか
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年齢を重ねると、
「あの人は誰だったかな?」
「何をしようとしていたんだろう?」
「昨日の夕食何を食べたか思い出せない!」
など、物忘れが増えてきます。
加齢により、覚えたり、思い出すことが難しくなるため、
物忘れが増えてくるのは、自然なことです。
しかし、ひょっとすると、
その物忘れは認知症の初期症状かもしれません。
そこで、このページでは、
認知症の物忘れと老化による物忘れとの違いについて
詳しく説明します。
Contents
認知症による物忘れは自覚がない
認知症の物忘れは、体験全体を忘れています。
例えば、ご飯を食べたばかりなのに、
「ご飯はまだ?」と聞くように
認知症の物忘れの場合、体験したこと自体を忘れてしまいます。
記憶が丸ごと抜け落ちているため、思い出すことが困難で、
物忘れしていること自体を本人が自覚することができません。
そのため、認知症による物忘れの場合、
日常生活に支障をきたします。
加齢による物忘れは自覚がある
加齢による物忘れは、体験の一部のみを忘れています。
例えば、「今朝何を食べましたか?」の質問に対して、
ご飯を食べたことは覚えているけれど、
何を食べたかまでは思い出せないことがあると思います。
このような物忘れは、健常な物忘れです。
老化によるものに限らず、若い人でも
よくあることです。
物忘れをしている自覚がありますし、
他の記憶から、思い出すことができます。
日常生活においても支障は特にありません。
認知症による物忘れと加齢による物忘れの違いまとめ
食事の例のほか、認知症による物忘れと
加齢による物忘れには、下記表のような違いがあります。
認知症による物忘れ(記憶障害)
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加齢による物忘れ
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経験したこと全体を忘れている
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経験したことが部分的に思い出せない
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その人が誰なのかわからない
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人の名前が思い出せない
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頻繁に物を置き忘れ紛失する
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物の置き場所を思い出せないことがある
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食べたことを忘れている
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何を食べたか思い出せない
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約束したことすら忘れている
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約束を忘れていた
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記憶が残らない
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物覚えが悪い
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月や季節を間違える
|
曜日や日付を間違える
|
なお、上記で「加齢による物忘れ」に含まれる内容であっても、
頻度が多いようであれば、初期の認知症や認知症に
進展する可能性のある状態かもしれないため、
注意が必要です。
最後に
認知症になった本人には自覚がありません。
そのため、本人を病院や関係機関に連れて行こうとしても、
かなりの抵抗にあうと思います。
しかし、そこで諦めてはいけません。
認知症は如何に早い段階で
治療を開始できるかどうかが鍵です。
一度認知症になってしまうと、もう二度と治ることはありません。
ただし、初期の認知症であれば、回復する見込みがあります。
認知症のサインが見つかったら、
本人のためにも、自分を含めた周りの人のためにも、
すぐに病院や関係機関に連れていきましょう。
執筆者:yo-sukepapa