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認知症ってどんな病気?どんな症状が出るの?

投稿日:2018年10月23日 更新日:

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老人福祉法が制定された1963年には、
100歳以上の人口は全国でわずか153人でした。

それが年々増え続け、現在(2018年)では
100歳以上の高齢者が7万人近くもいます。

健康で長生きな人が増えることは
良いことですが、それに伴い
認知症になる人も増加しています。

いずれは自分、親、親族の誰かが
認知症になる可能性があります。

しかし、「認知症」と言われても
何となくイメージはできると思いますが、
実際どんな病気か明確にわかる人は
少ないのではないでしょうか?

そこで、このページでは
認知症とは、どんな病気なのか?
認知症になると、どんな症状に出るのか?

についてご説明します。

Contents

痴呆症と認知症って何が違うの?

痴呆症と認知症は同じです。

以前は「痴呆症」と呼ばれていましたが、
「痴呆」と言う表現があまりに悪いため、
平成16年から行政用語が「認知症」に改められました。

そして現在は「認知症」と言う呼び名が
一般的に使われるようになりました。

認知症は誰にでも起こりうる病気

2012年時点で65歳以上の高齢者のうち、
認知症患者数は462万人にも上ると言われています。

割合で言うと推計15%、
つまり65歳以上の高齢者のうち、
7人に1人が認知症患者と言うことになります。

さらに、認知症の前段階とされる
軽度認知障害(MCI)の方が約400万人いると
言われてるので、その方達を合わせると、
高齢者の約4人に1人が認知症あるいは
その予備群ということになります。

このように、統計で見てみると、
認知症と言うのは、珍しいものではなく、
いつどこで誰がなっても
おかしくない状況です。

認知症の種類は主に3種類

認知症の種類は、いくつかありますが、
代表的な認知症は

・アルツハイマー型認知症
・脳血管性認知症
・レビー小体認知症

の3種類です。

どれも全て脳に何らかの異常が発生しています。

そのため、一度認知症を発症すると
治らないと言われています。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症になると、
脳内に異常なたんぱく質が作られることにより、
脳全体が萎縮して、様々な機能が損なわれます。

認知症の中で最も多いのが、
このアルツハイマー型認知症です。

認知症と診断された方の66.7%も占めます。

特徴として、女性が発症するケースが多く、
記憶力、記銘力が少しずつ低下する
ため、
気づきにくいです。

脳が萎縮するなら、MRIで見れば
すぐにわかるのでは?

と思うかもしれませんが、
MRIで脳の萎縮が確認できるのは、
かなり認知症が進行した後です。

脳血管性認知症

脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、
出血(脳出血)することにより
一部の脳細胞が死滅して発症する認知症が
脳血管性認知症です。

認知症と診断された方の18.9%
この脳血管性認知症です。

特徴として、男性が発症するケースが多く、
発作を繰り返す度に、認知症が進行していきます。

レビー小体認知症

脳内にレビー小体という物質が蓄積することで、
発症する認知症がレビー小体認知症です。

認知症と診断された方の4.6%
このレビー小体認知症です。

特徴として、手足のふるえ、筋肉硬直などが起こりやすく、
幻視・幻覚症状などもあります。

認知症の症状

認知症の症状は様々ですが、
・中核症状
・周辺症状

の2つの症状に大きく分類することができます。

中核症状とは、認知症本来の症状です。

周辺症状とは、中核症状が原因で現れる
二次的な症状のことを言います。

つまり、
中核症状は「原因」
周辺症状は「現象」
と言うことができます。

認知症の中核症状

認知症の中核症状は下記の4つです。

記憶障害

初期だと、新しいことを覚えられなくなります。
進行すると、知っているはずの記憶まで
思い出せなくなります。

見当識障害

時間、日付、季節、場所、自分の年齢、
人間関係がわからなくなります。

実行機能の障害

自分で計画を立てることができなくなります。
また、手順を追って物事を実行することができなくなります。

理解・判断力の障害

2つ以上の情報が重なると理解できず、
どう判断すれば良いのかわからなくなります。

認知症の周辺症状

認知症になると下記のような周辺症状が現れます。

幻覚

実際にないものが見えてきます。

睡眠障害

眠れなくなったり、昼夜が逆転します。

徘徊

外出したまま、あてもなく歩き回ります。

食行動異常

食べ物でないものを食べようとします。

介護抵抗

入浴・着替えなどの介助を嫌がり抵抗して暴れます。

攻撃的な言動

大きな声をあげます。
また、叩いたり、蹴ったりします。

妄想

財布を盗まれたなど、
現実にないことを思い込みます。

抑うつ

何もないのに気分が落ち込んだり、
やる気が出ません。

不安・焦燥

気持ちが落ち着かなかったり、イライラしやすくなります。

最後に

認知症について、ご理解いただけたでしょうか?

上記のとおり、平均寿命が長くなっていることもあり、
認知症になる人が増えてきています。

また、若くても認知症になる方もいることから、
いつ、自分・両親・親族が認知症になるのか
わかりません。

もしも、身近な人が認知症患者になった場合、
そのときの対処の仕方で
認知症の進行を加速させてしまうのか、
遅らせることができるのか、
変わってきます。

そのため、認知症に関する知識は、
早いうちに仕入れておきましょう。

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